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第3編 会社分割の税務実務

第1 概要
4 会社分割税務の特色

(1) 現物出資との相違点
現物出資とは、金銭以外の財産をもって出資する行為をいいます。会社分割のうち分社型分割は、事業の全部又は一部を他社に承継させ、その後その承継会社に対し、自社の株式を割り当てるため、現物出資と経済的効果は非常によく似ています。税制適格の要件も、会社分割と現物出資はほぼ同じです。
しかし、現物出資は単に個別単体の財産の承継も認められているのに対し、会社分割は営業の全部又は一部を「包括承継」しなければならない点で、両者は異なります。つまり、概念上分社型分割の方が現物出資より範囲が狭いのです。
(2) 合併との相違点
分割型分割の場合、分割法人が分割承継法人にその有する全ての資産を承継させ、分割法人の株主が分割承継法人の株式の交付を受ければ、吸収合併と経済的実質は同じになります。
分割型分割と合併の違いは、分割型分割の場合は、事業の一部だけを移転することができるということです。分割は通常この形態になります。