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第2編 会社分割の会計実務

第1 吸収分割の会計処理
1 吸収分割会社の会計処理
(4) 分割対価の株主に対する分配

いわゆる人的分割は、物的分割たる会社分割と、分割会社が分割対価として受領した財産の分配、という2つの取引に分けて考えることになります。分配の方法は剰余金の配当と全部取得条項付種類株式の取得の2通りがあります。
分割型吸収分割であって対価の全部が承継会社の株式であり、分割対価の全部を株主に分配する場合で、分割会社と承継会社が共通支配下関係にあるときには、承継会社の株主資本の各項目について適当な増減額を定めることができる(会社計算規則64条1項)という特別な規定があります。承継会社でそのような会計処理をした場合には、分割会社でもその増減に対応した整合性の取れた処理をすることが求められます。